最初の危機?

私の両親は共働きだったので、小学校入学までは母の実家に、そのあとは父の実家にお世話になって育った。父方の伯母と、母方の祖母と伯母は、私にとって母のような(もしくは母以上の)存在だった。
母方は二人とも元気だが、父方の伯母は、今少し体調を崩している。今すぐどうこうというわけではなさそうだが、今までのように一人暮らしをさせるわけにはいかないかもしれない。
昨晩父からのメールでそれを知り、だから今日は実家に寄らなくちゃ、と言うと、夫は「じゃあ子供の名前は伯母さんから一文字もらおうか?」と言った。
それはまるで伯母が死ぬことを前提にしているような調子だった。
私は思わず泣き出し、驚いた夫は頻りに謝ってくれたが、何だか気持ちが沈んだままだ。
夫にはそんな意図はなかったかもしれない。私の中に、伯母に何かあったらどうしようという不安があったから、そう聞こえたのかもしれない。

母がわりをしてくれた人がたくさんいるということは、幸せなことだと思うけれど、裏を返せば私は何度も母を亡くす悲しみと向き合わなければいけない。そしてそのうちの一回は、そう遠くないかもしれない。妊娠中で情緒不安定な今の私は、それに堪えられるだろうか。

何よりもまず、来週末、夫にいつものように笑えるだろうか。いつもの考え過ぎであることを祈っている。