苛々

いつまでも続く祥月命日の法事や、独りよがりのこだわりを絶対に曲げない父親のライフスタイルに、どこまで付き合えというのか。
別に絶望するほどではないけれど、全く以って先も見えない。
こうやって人間はぐずぐずと腐っていくんだなあ。
とりあえず今現在は法事が終わったのになかなか帰らない親類が邪魔くさい。あんたが帰らないと私が帰れないんですよ、なんて言えるはずもなく、襖の向こうで延々終わらない下らない噂話にげんなりしている。