「面倒臭い」が「狂い」の始まり
時事ネタにはあんまり手を出さないようにしてるんだけど、どうにもタイミングが合ってしまった。
うまくリンクが表示されてるかわかんないけど、大阪の幼児遺棄事件で母親が鑑定留置という記事を読んで、最近読んだ本があまりにも当てはまっていた。
- 作者: 春日武彦,平山夢明
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/08/30
- メディア: 新書
- 購入: 14人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
少々ひねくれて口の悪い精神科医とグロと恐怖を書かせたら一流のホラー作家の不謹慎放談。近日続巻が出るらしい。こんな悪趣味な本を待ち望んでる奴が多いんでしょうね。もちろん予約するけど。
話が逸れた。この本を読んでから大阪の事件を考えるに、多分この母親は狂ってはいない。本当に育児が面倒だったんだろう。
普通の人なら“やって当然”、“出来て当然”と思われていることがひどく重荷になってしまう、という意味ならば、私には彼女の気持ちがわかる、かもしれない。
仕事でイッパイイッパイになってしまって、部屋に帰っても何もしたくない。今の私はそこで本当に何もせず、適当に買ってきた惣菜を食べて布団に潜ることが出来る。だけど彼女の目の前には幼子がいた。それも二人も。
もし、同じ立場ならどうしただろうか、とふと考え込んでしまった。
虚ろな目をして連行されて行ったのは、私だったかもしれない。私は確かに子ども好きだけど、だからといって母親の適性があるのかはわからない。さすがに死なせはしないと思いたいが、産んでみないと育っているかわからないのが、母性の怖いところかな。
45分で分かる!「かったるい」から始まる心の病。 (MAGAZINE HOUSE 45 MINUTES SERIES)
- 作者: 春日武彦,日本精神科看護技術協会
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
一冊目を読んで暗ーくなってからこっちを読むと、希望の光が見えるかも知れない(笑)書いてるのは同じ人だけど喋ってる相手がスプラッター作家か学生かで語り口がまるで違う。さすが教授。喋りのプロ。内容は基本的に変わらない。でもなんかカウンセリングを受けているような気持ちになれる。ちなみに一冊目は荒療治(笑)
最近はこんな感じでインナーワールドに絶賛引きこもり中です。