今日という日を

あまりよろしくない意味で、忘れないだろうな。
告げられた現実は予想と真逆で、穏やか故に重かった。あまりに静かで、返す言葉が見つからなかった。
本当に、これでよかったのか? 本当に、他に出来ることは無かったのか?
……なかったんだろうな。発端はずっと前で、もう誰も動かすことのできない現実が、いくつも積み重なって来た結果だ。私ごときにどうにかすることなんて、できなかったんだ。
それでも何度も自分に問うだろう。この先もずっと、ずっと。後悔のためだけでなく、次こそは何かできるように、前向きに。


本当に? 本当に打てる手は打ち尽くしたのか?