想像してる暗い未来のビジョンは

思い出の寄せ集めなのに。


トータルで見れば私は多分幸せなんだと思う。今だって自分を不幸だとは思ってない。少し、面倒事の多い人生だとは思うけど。

嘘でも強がりでもなく、母のことだけで殊更に落ち込んだりはしない。でもそれとは違う説明の着かないもので、相変わらずぐしゃぐしゃになることもある。一体何がこんなに悔しくて腹立たしいのか、自分でもわからない、というかわかりたくない。何に(誰に?)対しての不満なのか、はっきりさせない方が多分いい。対象を明確化してしまうと、余計につらくなることだってある。


折しも季節は秋ですよ。愚かな私は嫌なことばかり思い出してしまうのです。もう全部過ぎたことなのに。こうやって季節に囚われてしまうなんて、それこそ私の黒い犬の思う壷だ。

今頃舌出して笑ってるんだろうね? だけどいつまでもお前の思い通りになんかならないよ。そのために、お前に名前をつけたんだから。
おやすみ私の黒い犬。もう、目なんか醒まさなくていいよ。週末ごとに悪化するこの風邪が治ったら、もうお前になんか会わないよ。