暦はどうでも

百鬼夜行抄 21 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

百鬼夜行抄 21 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

いくら暦の上では今日から秋だと言われても、確かに昨日までとは大気の温度が違っても、まだ夏だから、百鬼夜行抄。これぞ日本の夏。
律が大学生になってからの時間の進み具合が早い気がする。いや、終わって欲しくないんですけど、青嵐と契約して終わり、とか有り得そうで怖い。
この漫画は間違いなく後世に残すべきだと思う。日本の風俗というか民族性というか、土着の文化というか、柳田国男は集遺という形で遠野物語を書いた。今市子はそれを創作でやってのけた。そういうことだと思うのです。そう思っているのはきっと私だけではない。
基本はホラー漫画のはずなんだけど、あんまり怖くない話しも多くて、だがしかし油断していると「ひいぃぃーっ」と首筋をべったり掴まれるような恐怖! 伶さんがおっしゃるように「なにかよくわからないもの」が一番怖い。この巻には出なかったけど、顔の見えない子供の話しはだいたい怖いし、呪いが絡むやつも怖い。律が呪われちゃったやつとか。
開さんがいなくなって、清子おばあちゃんが何だか弱りはじめて、司と律はどうなるんだ? 晶ちゃんはいんちき占い師に丸め込まれそうだし、青嵐は良からぬことを考えているし、どーなる開さん? どーする律!
早く次の巻が読みたい。