打ち上げ?

現在二十歳前後から20代半ばまでの若い衆がいつものごとく空手道場の2階に集まるという話だったので、一応様子を見に行く。集まっていたのは多分20人くらい。ボスのご子息二人も交えて既に会場は爆笑の渦。何をネタに笑っているのかと思ったら、なんとその日立派な弔辞を読んだYくん。てか、ボスの息子&義理の息子は全員イニシャルがYですね…ええ、前後の文脈から誰のことか推測してください(笑)私は受付にいたので現場は見ていないんだけど、Yくんが前に出てご遺族とお坊様に礼をするその手順が可笑しかったらしい。しかも当の本人も随分酔っているらしく更におかしな話を始めるし(単純に愉快な話だったんだけど、本人の名誉のために敢えて伏す)、そこにNママの息子Dくんが絡んで更に爆笑。さすが宴会部長。私もついつい涙を流して膝を打って大笑い。下手なコントよりよっぽど可笑しい。しかし20代半ば組のあまりのテンションに年若い連中はアメリカザリガニのように引いていました。特に高校生。うん、ここに交じれるようになったら君も立派なオヤジだ!
ここでも昨日の「嵐」発言にみんな激しく反応。そうだねえ、ここにいるのも被害者ご一同様だよねえ…そしてひとしきり笑ったあとは幾つかのグループに分かれてぽつぽつと真面目な話が始まり、部外者な私といちごちゃんは身の置き所に困ったのでした。
勿論そのまま帰れなかったのは皆さんの予想通り。夜が更けるにつれて櫛の歯が欠けるように一人帰り、二人帰り…ちょっと待て。誰がここ片付けるんだ、ええ?おい!「責任者誰だ!」と一声吼えたら「僕です!」とDくんがさっと進み出て、ある意味私よりずっと怖い先輩の指示により速やかに片付けは終わりましたとさ。こーゆーやつが一人いてくれると私は怒鳴らなくていいんだよ。しかし斯く言うDくんもいい加減酔っぱらっていたのでそのあと後輩達に絡み説教。中でも私が1番手を焼く悪ガキを随分絞ってくれたのはありがたかったので、実はしばらく放っておきました。たまにはいい薬だ。きっと効き目はすぐに切れてもね!


ボスの存在というのはこの日顔を合わせたすべての人にとって余りにも大きくて、誰もがその早すぎる死を悼んでいるけれど、最後に、真剣に自分たちがこれからやるべきことについて論じている青年達の姿を見て、先生はこの子達が大人になるまで待っていたのかもしれないな、と思いました。先生が亡くなったことで終わってしまうこと、変わってしまうものもきっとあるけれど、受け継がれていくものも、また多いと信じます。最初の手術から9年。幾度もの再発を乗り越えたあの気力と体力は、やはり常人ではありませんでした。先生、もうお酒呑んでも文句なんか言いませんよ。思う存分、浴びるほど呑んでください。でもセクハラは無しでね。