なあなあ

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

厳しい林業と人情味?あふれる人々の中に本気で無理矢理ほうり込まれた18歳の少年が多少頼りないまでも前を見据えた青年になるまでの一年間。
なーんていうと真面目な青春物かなと思うけど、そこは三浦しをんだから大丈夫。ちょっと風変わりな登場人物達の言動にげらげら笑ってたらいつの間にか読み終わってます。
本当は神去村ではこれからも物語は続いていて、直紀と勇気がどーなるのかとか、勇気は一人前の山の男になれるのかとか、いろいろあるはずなのに、その手前、祭の余韻が残るところですっぱり小説は終わる。
この切り時がわかるっていうのが、きっと小説家に必要な才能なんだろうなあ…