ひとのふこうは

四年目にもなるというのに相変わらず書類の提出がギリで、締め切り当日に持参するなんてしょっちゅう。
今日も今日とて牛と梨と焼き物の里本部(仮称)へと出かけたら入口で教官に遭遇。
これから反抗期真っ盛りの女子中学生相手に駅伝指導だとため息。
「あいつらさあ、大会済んだら俺の顔見なくていいから清々するとか言うのよ?」
いや、まあ、ほら、なんだ…お年頃だし、素直になれない人達だし、本気で嫌だったらそんなこと本人に面と向かって言うわけないし…
その手のかかる娘さん達が満更知らぬ顔でも無いので、はあそうですか大変ですね、なんて生返事をするわけにも行かず、とぼとぼと去ってゆく背中に「逆!逆ですからね!」と声をかける私は多分教官の中であの子らの姉、ぐらいの位置かしらとふと思ったら何だか可笑しかった。きっと顔相とか手相とか見てもらったらあの伝説の「女難の相」が出るに違いない。なんてお気の毒なおとーさんでしょう。ま、学生時代から気の強い女にモテてたらしいから、きっとこれからもそーゆーのに振り回されるんだろうなあ…ほんと、お気の毒様。